非二元(ノンデュアリティ)とは何か

非二元が日本でもブームに

非二元がこれほどブームになるとは、まったく予想だにしなかった。

Wikipedia英語版「Nondualism」の項を参照すると、大乗仏教とヒンドゥー教を起源とすると書かれている。遡ればブラフマン教(バラモン教)までルーツを見出せるようだ。

日本人は大乗仏教の般若心経が好きだが、その核心部分となる「空」の概念も、非二元において重要な位置を占める。

欧米では近代の多くの哲人たちが、インドの「バガヴァッド・ギーター」の影響を受けたことで有名である。その流れのなかで日本人はかつて、禅を欧米に紹介した。欧米でヒンドゥー教と大乗仏教の禅がひとくくりにされるのは自然な結果である。

逆に言えば、非二元のほうで、これだけ広範囲なアジアで、さまざまに受け継がれている真理となれば、箔がつくというものである。その意味では、「仏教もヒンドゥー教もごちゃ混ぜ」感は否めない。
それもそのはず、大乗仏教国家である我が国、日本はヒンドゥー教の教義に触れた歴史がなく、現代日本人はこの「仏教のようで仏教ではない非二元」が「古くて新しいスピリチュアル」として受け入れやすく、かつ、新鮮であった。

非二元の現状が抱える根本的な問題

では、非二元と仏教のちがいはなんであろうか。私は非二元の概念を読み解き、仏教やヒンドゥー教、ブラフマン教の資料と照らし合わせた。すると、根本的で単純な壁にぶち当たる。
それは、「非二元は特定の組織をもたず、統一された見解がない」ということである。

そもそもであるが、非二元の発展にはヨーガ行者の貢献が大きいなかで、彼ら自体がさまざまな学派(流派)に属し、統一された見解をもっていないこと。そして、日本の禅をも取り入れることで、欧米における禅のブームの伝統の当事者も取り込まれることになり、非二元にかかわる人口が増える反面、さらに統一性の危機が発生した。

結果として、仏教の理解が浅いまま、ヨーガ行者のいいとこどりをして、「非二元とは何か」という体裁を整え、マインドフルネスのブームと並行して、欧米を中心に広まったのである。
仏教の理解が浅いために、非二元の中核となる理論を、大乗仏教の中観派や瑜伽行唯識学派のテクストに求めたことから、ヨーガ行者のそれとは矛盾があることを、未だに解決できないでいる。

これらの矛盾が解決されないまま、さまざまなノンデュアリティ・ティーチャーがその矛盾を解決しようと各自の理論を展開し、「分離がない」はずの非二元で「ノンデュアリティ・ティーチャー同士の分離が起きている」という本末転倒の事態となっている。

非二元で覚醒したといわれる日本人のノンデュアリティ・ティーチャーやスピーカーが少数だがいらっしゃり、近年注目されているが、矛盾を解決しないまま日々実践されているというのが実情のようである。日本人ではあるが、仏教専門家ではないようだ。

そこで、すでに覚醒している私が、その矛盾の解決となる仏教とさらにそのルーツのブラフマン教のテクストから、非二元の核心部分となる「Nondual consciousness(主体と客体の非二元性)」「Advaita(梵我一如)」「Śūnyatā(幻想現実)」について、わかりやすく解説する。

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コメント

  • コメント (1)

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    • 水に浮かぶハリネズミ
    • 2018年 5月 11日

    はじめまして

    昨日初めてノンデュアリティを知ったのですが、ノンデュアリティで検索したら2016年頃からブームだったのですね

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